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ビバ☆ヒウィッヒヒー
ビバ☆ヒウィッヒヒー_b0020765_19199.jpgシンガーソングライターの広瀬香美さん(@kohmi)が、twitterを使い始めて2週間でイメージソング「ビバ☆ヒウィッヒヒー」という曲を作って、ブログで公開しました。これのおかげでブログサーバーが落ち、それを親友の勝間和代さん(kazuyo_k)が救うなど、今日一日何かと話題を集めました。なぜヒウィッヒヒーなのかというと、広瀬さんがtwitterの「t」を「ヒ」と見間違って日本語まじりで読んでしまったから。

ここ1カ月程twitterを集中的に使ってみていたので、この曲が出来上がるまでの2週間はとにかくおもしろかった。勝間さんがメキメキtwitterを使いこなす一方、広瀬さんが天然をかましながら勝間さんやユーザーに使い方を教わる図がほのぼのしていて和むのです。そこに連載メディアである毎日jpが指南役として絡み、トータルで広瀬香美周辺のいいプロモーションになっています。楽曲の公開の仕方も無料でフルコーラスを聞かせ、歌詞も全部ブログに載せるというオープンなスタイルで、これも意識の高いネットユーザーに好感される所となりました。ネットの常識をはき違えて、残念な絡み方をした人もいましたが...。

こうして実際出来上がった曲は、当然ながらプロクオリティ。だけどこれは「みんなで」作ったものだという事を広瀬さんは強調します。twitterを使うことから始まるプロセスを共有する事でファンの共感を呼び、出来上がった寄り代となるコンテンツの質が高いからそれがクチコミとなって伝播します。最近では芸能人ブログ×商品紹介がもてはやされますが、その中身の文章は所詮素人のそれ。いくら素人がマッシュアップした所で、クオリティで言えばトップアーティストの入り口にしかたどり着けないのです。なのにわずか2週間でフォローするだけで、こんなリアルサクセスストーリーの共作・共演者になれたような満足感、悪い気しませんよね。誰の仕掛けか(カツマー?)は分かりませんが、プロがプロの仕事をする事を人々が尊敬できる、そんなコミュニケーションデザインに非常に好感を持ちます。

情報の出し先が増える程度に考えていると、プロであっても新しいメディアとの付き合い方は一生見えないでしょう。そのメディアに応じたコミュニケーションの形ってあると思います。少なくとも広瀬さんは、この2週間でかなり今までと違う層のファンを増やしたはず。今年の夏は全国の海岸で「ヒウィッヒヒー☆ビバ!」と歌い踊るおっさんを見かける事が出来るでしょう。
by nekotekikaku | 2009-08-08 01:03 | @日常屋
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