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iPad登場
b0020765_16542450.jpgいわゆるでっかいiPodtouch、もしくは10年進化したエアボード?

噂のAppleのタブレットマシン「iPad」が未明に発表されました。日本での発売はWi-Fi版は3月下旬、3G対応版は6月以降※修正:Wi-Fi版は3月末、3G対応版は4月。
機能で言えばFlashなし、カメラなし、電話なし、マルチスレッドなし...と書くとあまりすごくないですね。
でもこのiPadのすごいところは

●予想を超えた安さ 499ドルから
2年半前iPhoneが発表になった時に、4GBで499ドルからでした。電子書籍端末のAmazonのKindleDXが489ドルですので、大抵の予想サイトが700〜1000ドル近辺を予想していました。でも、それはパソコンと考えての価格。家電として捉えれば、個人所有の家電(例えばゲームとか)が5万円を超える事はないですよね。iPadはパソコンをリプレースするものではなく、情報家電なんだという明快なメッセージのためには500ドルの壁は越えなくてはならなかったはず。〜5万円の客と〜10万円の客は価格に対するシビアさが違いますので、ガチでkindleとやり合う価格の上限は必然的にココ。

●自在な戦略のために 独自チップ採用
こういう革新的デバイスづくりのためには、PS3のCellのように特化したチップ開発が欠かせません。Appleが買収したP.A. Semiconductorの成果「Apple A4」チップはHD動画を最大10時間見られる、ION/Tegraには真似出来ない省電力&高性能。これがなければ正直微妙なデバイスだったはず。それを自社開発出来る環境になったという事は、新聞で言えば輪転機自社開発しました、と同じ意味。そういえばPowerPCで痛い目も見ていますし、ね。今後Appleの情報家電戦略にあわせたチップ開発が出来るとなれば、汎用品を使わざるを得ない競合他者にとって何にも替えがたい恐怖だと思います。電子教科書など教育目的での導入でも、10時間駆動は絶対的なアドバンテージになりそう。クロサカタツヤさんの意見に全くの同意です。

●教育とバイラルに効く iWorkに最適化
案外重要じゃないかなと思うのが、iWorkへの完全対応。セミナー講師がMacBookでプレゼンする事で、暗闇に浮かび上がるリンゴマークで聴衆を洗脳してきたApple。iPadによるプレゼンスタイルってカッコいいし、この1.2年はその場で話題に出来ますよ。実際私も出たてのiPodPhotoで社長プレゼンして、面白がられて企画が通った事があります。ヒマナイヌさんも書いているように、教育現場では電子教科書でノート取ったり、動画で学びながら、それを使って研究発表。完璧なパッケージです。あとは筐体にマッチするスマートな無線ディスプレーシステムが出来ればいいのですが。

●手元開発資産が生かせる iPadアプリとiBook
過去の資産が生かせるのがiPadアプリの魅力。今年後半登場するSDKがどうなるか分からないKindleAPPより、開発者はiPadアプリ開発に力を入れるでしょう。そしてKindle独自のMOBI形式と違い、Nook,Readerなども採用しているオープンなePub形式を採用するiBook。開発者を増やす事はエコシステム維持のために欠かせません。電子新聞に課金しようが、115円アプリがあふれようが、印税70%時代に突入しようが、AppleはiTunes Storeに開発する人とユーザーがいさえすれば、iPadを売ればいいだけなんですから。

Appleがパソコン屋から家電屋にじわりとシフトして来ましたよ。次あたりAppleTVが本当のテレビとしてヤマダ電機に並ぶんじゃないでしょうか!?
どこか電子新聞作って年間契約の人にiPad無料で配りましょうよー。まず私が契約しますよ。
新聞、出版、テレビ、ラジオの業界の皆さん! さあ、iPadにのるか?そるか?


追記:日本語のページが出来ましたね。http://www.apple.com/jp/ipad/
また、発売日が記されてます。
* Wi-Fiモデルは3月末発売。
* 3Gモデルは4月発売。
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by nekotekikaku | 2010-01-28 20:19 | @デザイン屋
Appleの新デバイスいよいよ登場!
久しぶりのAppleネタです。
iPhone登場に次ぐ盛り上がりを見せているタブレットマシン「iSlate(仮)」ですが、いよいよ2時間後にはその正体が判明します。
MacIIから愛用しているいちAppleファンとして、毎日MacProとにらめっこしているいちデザイナーとして、同人本の電子書籍化をもくろむいち書籍編集者として、電子新聞の未来を重ね見るいち新聞社員として、大大大注目です。

で、今のうちに勝手に予想してみますと、
・10インチくらいの静電誘導型有機ELタッチパネル。
・OSはiPhone3.2でマルチスレッド。UIはデスクトップがないDashbordでアプリはガジェット。両手で持ったまま使えるよう、ソフトキーボードは両サイドに分割配置。ポインティングはファミコン風なパッドも。
・Flash正式対応。
・電話(3G)が使える=当然キャリアの値引きありで499ドルから
・NYT電子新聞アプリが9.99ドル/月
という非常にオーソドックスなデバイスになるのではないかと。

むしろkindle storeがガチで当ててきているiTunesの電子書籍サービスが興味津々です。
Appstoreやkindlestoreのように、そのシステムに乗ったが最後、既存メディアやコンテンツ屋さんは価格の焦土戦になってしまい、コロプラのようにソーシャルな仕組みで、周縁で地味に稼いでいくのが主流になるのでしょう。音楽がそうだったように、ライブなものしか生き残れない時代になるはず。だから生活者の近くにいる、かつまだ信頼されている地方紙には、目があるのではないかとも思います。

ともあれ、あと一時間後!と思ったら1日間違えてた...orz
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by nekotekikaku | 2010-01-27 01:24 | @デザイン屋
朝日新聞が「特ダネ」をつぶやく
朝日新聞東京本社編集局がTwitterで「特ダネ」をつぶやき話題になっています。内容は
朝刊の1面トップは「日航、上場廃止へ」。他紙が書いていなければ「特ダネ」となります。それではきょうはこのへんで、おやすみなさい!!!!!
というもので、どこからか反応があったのか続いて5回に分けて
日航の記事について①朝刊1面トップのつぶやきにいろいろな反響がありました。これまでで最大のリアクションで、コブク郎も驚いています。ありがとうございます。時代に合わせて試行錯誤しているところです。頂いたご意見を参考にしながら走りながら考えていきたいと思います。ご意見お待ちします。
日航の記事について②一部に読者不在の「特ダネ」という指摘がありました。いずれわかる情報に過剰エネルギーをかけることに問題がある時もあるでしょうが、関心のある情報をいち早く知らせようと努力するのは報道機関の使命です。そのエネルギーが特ダネだけでなく深い分析記事にもつながります。
日航の記事について③ネットの登場で新聞も様々な対応を迫られています。他紙より少しでも早くという「時(とき)ダネ」競争より、新聞が書かなければ表に出ないことを書くことが重要だと考えています。そのための組織も作りました。取材のエネルギーをどう高め紙面化するか、真剣に考えています。
日航の記事について④ま、このアカウントは「朝日新聞メイキング」で、新聞を身近に感じて頂くため、その舞台裏も含めてつぶやくものです。新聞って、生身の人間が喜怒哀楽を持って作っておもしろいんだよ!と特に若い人に知ってもらいたいと思っています。よろしくお願いしま~~す!!!!!
日航の記事について⑤完 そうなんですね、相対的には若いけど、大学生とかは多くないようですね。これからでしょう。もうすぐ朝刊づくりです。(終)RT @6LR61YXJ: .@asahi_tokyo はTwitterやっているのは「若い人」だと思ってる部分があるんだなぁと思った。
と説明しています。

これに対して
「報道の可能性を広げた!素晴らしい!」
「購読の意味がないやんか!金返せ!」
「読者不在の自己満足じゃないの?」
「そもそもこのネタは特ダネなの?」
「そもそも特ダネってなんなの?」
などなど、様々な声が上がっています。

それに呼応して有名ブロガーさんも、こぞってエントリーを上げています。
朝日新聞の「特ダネ」について考える:切込隊長BLOG
JAL上場廃止を朝日新聞がTwitter経由で超速報 【日本航空/日航】:TABLOG
朝日新聞のtwiiterでの特ダネ「つぶやき」に見る読者視点のなさと速報の危うさ:ガ島通信

ポジションによって見方は変わるのだと思いますので、皆さん全くもってごもっとも。

情報はテキストのTwitterや動画のUstreamなどで、以前とは比べ物にならないくらい誰でも簡単に安価にリアルタイムに伝達出来るようになりました。現地の人のつぶやきのスピードに手配記者は追い付けませんし、そもそも 速度はラジオが出た大正時代から既に負け組ですしね。災害等の情報は課金には向きません。そう言う意味で新聞の速度とソース独占による収益モデルは今後さらに低下するんでしょう。だから以前なら社運をかけて数時間「特ダネ」を先出しする事も、祝日の駅売販売増プロモーションの一環程度になった、という事かもしれません。

だからネットの課金も情報を早く大量にタダで撒いて、PV稼ぎをする時代ではないのかも。諸外国の試行錯誤にもなかなか決め手は見えませんが、当日紙面掲載用記事のDB化だけではなく、長期的視点で人的、機械的な再編集を行う事で蓄積された見やすい知恵とし、情報コンシェルジェサービスに課金するというやり方はできるかもしれません。そのなかにユーザーからの情報が盛り込まれても良いでしょうし、それに見合う対価が支払えるかもしれません。当然ニーズのある単体のコラムやまとめはそれに見合った書籍として製品化し所有する満足感を高めることは、電子書籍時代にも以前同様できるでしょう。

なによりその日々の入口として全体が見渡せ、確定事項として信頼出来る紙の新聞づくりが出来ること、それを支えてくださる方がまだ多い事を最大限に生かせるのも、また新聞のポジション。体力があるうちにジャンルを絞り、解説・調査報道を厚く、というプロの仕事が今後の新聞報道になるのでしょう。しかしそれはすぐに結果が見えない、社会の便所掃除への第一歩。でも誰も触りたくない汚れを地味〜に落としていくと、大元の糞詰まりも見えてくるでしょ。そんな「特ダネ」をみんな期待しているんじゃないですかね。そしてそんな汚れ仕事をしてくれる人を、理解ある大人がマスゴミと呼ぶことはないと思うのです。
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by nekotekikaku | 2010-01-11 20:29 | @新聞屋
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は何かとお世話になりました。
今年もかわらぬご愛顧のほどよろしくお願いします。

今年は夏までの組合の諸活動、新聞研究活動などを
できるだけ手を抜かずやっていこうと思います。
そして会社の設備投資がいい方向に流れるように目を配り
働きがいのある職場作りの道筋がつけば最高です。
それらに道筋がつき一段落したら、より多くの時間を
子供の学校活動や地域活動に割ければと考えています。

しかしそれらは当たり前のこと。
なので特別な抱負はありません。何も誓いません。
なるべく丁寧に生きることを目標にしていければ。

どうぞよろしくおねがいします。
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by nekotekikaku | 2010-01-06 06:32 | @日常屋