人を育てるって大事です
昨日は武雄高校で職業学習会というのに呼ばれて、1時間ほどデザインやらクリエイティブやらの講義をしてきました。REDFLYで初プレゼン!と息巻いて行ったのですが、すでに立派なパソコンが用意してあったので早くも断念。結果今回の資料は写真が多かったこともあって、処理速度的にはパソコンの方がよかったかも。REDFLYにあわせた資料づくりも考えなくちゃいけないようです。高橋メソッドとか?

さて、今回の講義は文学芸術方面ということだったのですが、クリエイターはフリーで飯食うのは大変だぞー、といいすぎたかな。芸術家のご子息がいらしたようですが、どう受け止められたでしょうか。後ほど手元に届く感想文が非常に気がかりです。でも、リスクを語らずに無責任にバラ色の人生を演出して帰るのは、元本割れを説明しないFXの勧誘みたいなもんですから。この手の食い扶持の話は芸術がらみでは必ず付き物で、親や家系が芸術家二代目三代目以降だと、会派や画商などの販路とのつてができていますが、サラリーマンの子供など初代はその構築に相当苦労するわけです。有田や伊万里の焼き物などは町ぐるみの芸術家養成システムですので、環境としては非常に恵まれていると言えます。良い時代には数百万の壷や置物が飛ぶように売れ、その資金で腰を据えて次世代技術の育成に力を入れていましたが、文化に投資することが美徳という機運が低下し、この不況と国内の頭打ち感の中いいお客さん・パトロンをつかんでおくことは非常に難しい。その一方で金銭だけが価値であるという野卑なグローバリズムが横行しているのは、もの作り人にとっては受難の時代だとも思います。それでももうすこし「やっぱりものづくりは楽しい」を強調してもよかったかなぁ。ま、本気でプロになる人なら私の想像なんか軽く越えてくれるはず。期待しています。

ネットでも、コンテンツはタダであるという企業のプロモーション戦略によって低下したコンテンツ価格が、汗の対価として正当な金額が受け取れるまでは収益構造の再構築を含め相当な時間がかかると思いますが、それを乗り越えおもろいものを作り続ける、そんな人を育て続けるシステムを誰かが作らないといけないんでしょう。ドワンゴの川上会長にインタビューしたときも、クリエーターの育成は課題との旨をおっしゃっていました。もちろん短期的には金になりにくいですが、OJTが崩壊している今、新聞社も記者もデザイナーも、なんらかの教育プログラムが必要となっているのかもしれません。

事例として高校総体の時のシーブリーズキャンペーンを上げましたが、昨年何らかの形で参加した生徒もいたのでしょうが、そのときには生徒の顔がぱあっと輝くんですね。どこぞのおっさんの話でも自分が関わる事柄には反応しますし、その反応がダイレクトに伝わるのは、生徒がまだまだ素直に聞く耳を持っているということなんでしょうね。やってる方としてもこれは励みになります。方や新聞業界、そんな苦言を聞く耳をもてているでしょうか。ダイヤモンド12/6の「新聞・テレビ複合不況」、湯川さんの「次世代マーケティングプラットフォーム」、切込隊長の「情報革命バブルの崩壊」など、新聞業界これからどうするか考えさせられる良著ばかりです。自分の立場云々はおいといて、年末あたりまずはこれらの関連本を素直に読んでみてはいかがでしょうか。
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by nekotekikaku | 2008-12-07 07:59 | @日常屋
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