紙の機能はなくならない
「紙はなくなるのか、なくならないのか」の議論はありがちな感情論を抜きに論じられていて、非常に好感が持てました。そういう私はやはり「紙派」です。
ひとつには印刷と言う物理的な締切の制約があるゆえに、発行時点での情報に新聞社が責任を持つ意識が出来ているということです。常に最新を追えるため、情報が動的なのがネットの利点ですが、編集スタンスや前後の記事との関連性までもが流動的であるという点は私は不安ですし、「製品」を届けるという製造業的観点から非常に不誠実な気がしています。
もうひとつは新聞というパッケージだからこそお金を払う、という消費者の意識です。会員制サイトや電子新聞も実現していながら、未だにビジネスモデルとして成功していると言いがたいのは、手元にモノが届けられず、それが私有化できないもどかしさがあるからではないでしょうか。また、あれこれの情報を印刷物に乗せ、毎朝届け、それに対して販売員が毎月確実に料金を回収する物流があるからこそ、ビジネスとして新聞が成り立ち、広告が落ち目の新聞業界が編集部門を囲っておける訳です。しかしこれも音楽業界のようにパッケージを介さず、データで流通することが当たり前になれば変わってくるのでしょうか。
私の意見もあくまで業界内の考えなのかもしれません。ですが、そういう新聞紙としての機能はなくならないという立場です。それが紙でなくなったとしても。
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by nekotekikaku | 2004-10-25 11:14 | @新聞屋
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