コンピとiPod
昼休みに雑誌を斜め読みしていると、「最近コンピレーションアルバムが人気」との見出しが出ていました。懐かし系のポップスをかき集めて1枚のCDにおさめ、30~40代以上の方が買っていくのだそうだ。確かにお得で聞きなじんだ曲ばかり。そういえば最近の車のCMは80年代の曲が多くないですか? デビットボウイなんかは今の若いもん(おっさんっぽい?)にはビートルズ級にクラシックなんだろうけれど、私にとっちゃ超現役バリバリの青春時代の曲です。当時深夜にベストヒットUSAやMTVジャパン、ローカルなところではNightJackFukuoka などを食い入るように見ていた、そんな世代が主役です。この人たちはLPもしくはCDで音楽を買うことが普通ですので、売り上げ枚数に非常に貢献してくれるといいます。
しかし、今のはやりはiPod。クリスマスに欲しいものランキングの「金」「車」「服」を除いたナンバーワンだそうで、実は私も欲しい。無料ソフトのiTunesをダウンロードすればCDから簡単に音楽をリッピング(データとして保存)でき、数千曲の音楽をタバコの箱サイズのiPodに入れて持ち歩けるのです。さらに海外ではオンラインで1曲99セントで買えるのですから、CDという音楽の「入れ物」は買う必要はないのです。auの着うたフルで携帯電話でも音楽が聴けるようになってきています。20代以下の若者はそんなの当たり前なのでしょうが、私なんかはdocomoのSO502WMを使っていましたが、テープもディスクも回ってないのに音楽が鳴ることに、かなりの抵抗感を覚えたものです。音楽が情報コンテンツとして流通し、それを人々が受け入れる素地が出来始めたことに危機感を抱いています。
新聞という媒体も、印刷で紙に情報コンテンツを乗せ、配達員さんが流通させるというパッケージを売る商売です。インターネットの成熟期に、コンテンツを売るためにAsahi.comなど大手新聞社が盛んに有料ニュース会員制を打ち出しましたが、ことごとく会員激減を招きました。たかだか数百円のものですが、人々はそのようなコンテンツには払わなかったのです。なぜ? それは人々は私有できるものにはお金を払うけれど、共有物にはお金を払わないからです。着メロやアバターには際限なくパケ代をつっこむのにニュースにお金を払わないのは、ひとえにその情報は「自分だけのもの」にならないからです。
インターネットコミュニティといっても、参加している人はほとんど自分に近しい人ばかりの小さなコミュニティです。その小さな中での些細な差異を求めて、人々はコンテンツを私有しようとします。人より早く仕入れた着メロ、クリスマス限定アバター、そういうものを持つことで自分らしさを演出しつつ、自分を確認するのでしょうか。そんななか必要な情報は、みんなが知ってる世界の出来事ではなく、身近な隠れ家的うまい店だったりするのです。それは自分だけに「こっそり」知らせてくれなくては意味がないのです。だって、朝学校に行って友達に自慢できないじゃないですか、みんなが知っていたら。
公共のパッケージより私的コンテンツにお金を払うことにしだした人たちに、私たち新聞屋さんは何を売っていけばいいのでしょうか。非常に悩むところです。やっぱりぺーぱくんぬいぐるみ、ですかね。

今日までの体重83.2kg 飲み会の割にほとんど1週間増減なしでした。
焼酎は太らないって本当かもしれません。
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by nekotekikaku | 2004-10-15 20:53 | @新聞屋
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