タワレコ破綻
b0020765_1032379.gif<米タワーレコード>破産法申請 89店舗は営業継続
ちなみに日本のタワレコは別経営ですので、影響はありません。何のかんの言ってヤマジャスのタワレコは重宝していますので一安心。iPodやauの着うたフルなどのインターネット配信が急速に普及した事が原因と各所は報じていますが、コンテンツ流通のかたちが変わりつつある象徴的な出来事ですね。

これを聞いた新聞業界人は「紙によるパッケージ産業の終焉」「ほら、コンテンツ主導の時代が来た!」とネットによる個別記事配信の有料化を検討するかもしれません。またその価格や付加価値の維持のために、実質無料なネットでの配信を止め、記事を囲い込むかもしれません。でもそれ以前にmoraなど様々な音楽ネット配信サービスがありながら、Appleがなぜ支持されたかと言えば、公平なDRM技術FairPlayでレーベルで囲い込んだ楽曲の著作権をこじ開け、iTunesという使いやすいインターフェースを無料で配り、iTunesMusicStoreで定額化を計り、その労力をiPodの売り上げで回収するという一連のパッケージがユーザ—に受け入れられたからでしょう。単に囲い込み記事料金を回収するだけなら、それ以前に失敗してきた音楽モデルとさして変わりはありません。あのECサイトの楽天も、金融事業の経常利益比率が6割強ですし、ECポータルはあまり儲かっていません。なにより報道機関としての社会監視の役割を自ら放棄してしまう=単なる通信社に成り下がる恐れもあると思うのです。

そういえば中学時代から好きなMETALLICAのオフィシャルサイトでは、ついこの間開催したSummer Sonicのライブアルバムのデータがサイトからダウンロードできます。もちろん音質はCDクオリティで、CDが欲しい人は自分で焼く用のFLACフォーマットも選択できます。値段も安いし、ジャケット画像もPDFで落とせますし、10日で発売されるスピード感がいいでしょ。彼ら自身Napstar吊るし上げの件で、ユーザーから叩かれた経験に基づくサービスです。なにより某著作権権利団体やレーベルに不透明な中間マージンを払うより、アーティストを直接支える事ができることは、ファンとしては喜ばしい限りです。業界はWinnyやYouTubeをすぐ目の敵にして「ネット=ファン=悪」な情報を流しますが、こういった利点もあることをお堅い経営陣にも知って欲しいものです。

ユーザ—が欲しいものを直接届ける事ができるのがネットの利点です。ユーザ—が支持するものこそが、次の時代のスタンダードになる資格があります。既得権益確保を優先させ、結果自分のビジネスモデルの変革が出来なかったタワレコ。そのブランド力と立地条件があるのですから、店頭で直接iPodに曲をダウンロード販売できるサービスなど、ローカルの情報発信拠点としてやれる事はまだまだあるはず。同様に新聞ももっとユーザ—の近くにいられるようなシステムを作って行かなくては、タワレコの悲劇を味わうことになるでしょう。同じ再販仲間(^^)として肝に銘じたい所です。
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by nekotekikaku | 2006-08-23 21:24 | @新聞屋
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