新聞は315円時代:産經電子新聞発刊
CNET Japan産経新聞、新聞がネットで閲覧できるサービス
産經新聞が10/1より月額315円で電子新聞「産経NetView」を発刊する。3月末でいったん休止した「産経NewsView」は1995円だっただけに、この価格設定に業界では(うちも含めて)衝撃が走っています。私はこの価格に納得なんですが、皆さんどう見るのでしょうか。

システム自体はシンプルなFLASHムービー(マイヤヒと同じモノ)で、紙面中には所々に動画が仕込んであります。これがどのような効果を生み出すものなのかは不明。あえて動かさなくてはならないもの以外は、単なるおまけに過ぎないと考えています。FLASHを効果的に使った静止画ベースのムービーなら使いではあるかも知れませんが、所詮新聞屋の作る電子新聞、いい写真といい記事が最大の売りなんですから。やるならここまでやらなきゃ。

9/23追記:新聞を電子化するメリットは、物流の簡素化で速報性やコストパフォーマンスが上がる事と、情報のアーカイブ性であり、この点でマイヤヒである以上産経のこの取り組みは紙じゃない以上の意味は無いのです。湯川さんもロングテール部分の情報が課題との見方を出しておられますが、そもそも字が生きていないのですから記事がテキスト情報ですらありません。そう言う事で315円は非常に納得がいきます。それだけの価値しか無いという意味で。せめてPDFにするなど、内容の検索性を持たせるだけでもグンと価値は高まると思うのですが。つか、そんなでよかったら、うちが210円で出しますってwちょっとウソ。

そもそも新聞そのままの体裁で出す事も疑問。デバイスによって同じコンテンツでも見せ方が違うのは常識で、だからこそデザイナーが腐心している訳で。1024×768の環境で見開き表示で文字が読めますか?画面は20インチあろうと72dpiしかない事に変わりはないのですから、新聞と同じ見やすさは求められないはず。書体や文字の大きさにこだわってきたはずの新聞の名が廃ります。スクロールすればいいじゃん、という言い分は論外。一覧性の無くなった縦打ちの新聞は、横打ちが基本のネット世界では究極の異端プラットフォームなんですから。

さらに邪推するに、このプラットフォームにしたのは、電子化に伴う記事の「二次使用」を防ぐ意味合いが強かったのではないでしょうか。本来リンクや引用こそがインターネット自体の存在価値であるにも関わらず、です。そんなときにふと梅田氏の「情報の伝播の新しさと、それを苦々しく思う人たちの存在」のエントリを思い出しました。結局新聞も音楽業界と同じく「閉ざされたエスタブリッシュメント世界の住人たち」になっていくのでしょうか。私は記事を解放する事で議論が広がり、その中心に新聞が居続ける事は可能ではないかと思うのです。むしろそこを閉じる事で、新聞が近い将来そのステージに立てなくなる事の方を危惧しているのですが。
[PR]
by nekotekikaku | 2005-09-23 20:24 | @新聞屋
<< 人妻萌えー ジンギスカンが聞きたい! >>