恐るべしHDDレコーダー
野村総研(NRI)の5/31発表の資料ではテレビCMの価値が奈落の底なんだそうです。元のデータはこちら。HDDレコーダー登場時からマーケターの中で危惧されていた事ですが、現実「平均CMスキップ率64.3%」なんて数字になると重いですね。考えてみれば当然の事で、その昔だってエッチなビデオは早送りが基本でしたからね(^^)

新聞は幸か不幸か早送りやCMスキップはありませんが、「チラシはいらないから入れないでくれ」「なんで記事下に関係ない広告が載っているのか」などの声をたびたびお聞きする事があります。消費者はあふれかえる情報から、自分の欲しい情報を自ら選別して取り入れなくてはならないのですが、その選別にあまりに労力がかかるので、端から排除してしまいたいのが心理でしょう。ですが、仮にA車が欲しいと思っている人にA車関係の広告が配信されるのであれば、その人にとっては広告も有益な情報となるのです。その「A車が欲しい人」という様なターゲットの絞り込みをマスメディアが出来ない事こそが、NRIに「企業はテレビCMをはじめとするマスメディアの広告価値を改めて考え直す必要がある」と言わせているのです(ひー!)。

じゃあどうすればいいの?っていう社内じゃなかなか進まない論議も、有り難い事に指南して下さっています。
また、従来の手法に代わる今後の具体的な広告や宣伝策として、次の3つを挙げている。
1)テレビ番組や映画、ゲームなどの中に、広告主の商品やブランドロゴを意図的に露出させる広告手法であるプロダクトプレイスメントによるプロモーション活動
2)インターネットやフリーペーパー等、新しい媒体への乗り換え
3)ポイントやマイレージ付与による、消費者への直接還元策
 この中でもNRIは、ターゲットを絞ったインターネット広告や、携帯電話を利用したモバイル広告、ポイント付与サービスなど、消費者の個人的志向を意識した広告や宣伝形態が、2010年ごろまでに急成長する可能性が高いと見ている。その理由として同社では、(1)インターネット接触時間の増加や、ブロードバンド利用者およびコンテンツの増加によって、インターネット広告の価値が上がること、(2)ポイントサービスにおける提携が進み、提携先企業の顧客をターゲットとしたプロモーションが頻繁に行われること、(3)ICカードの普及とユビキタス化の進展により、適切な場所や時に合わせた広告配信が可能になることなどを挙げている。
ここまで言っちゃって人の良い事この上ない。要はこのままうちがしちゃえば良いんですよね、ご指導ありがとうございます、NRIは本当の意味でお師匠様です、東京に(大阪も?)足向けて寝られません。では明日から早速取りかかります、ラジャ!

追記:NRIの算出方法に関しては、いろいろな方面で議論を呼んでいる様ですね。HDDレコーダーで視聴時間が伸びるとの見方もあります。基本的にはHDDレコーダーの登場で、リアルタイムにみる人が減る→統計上視聴率が下がる→広告効果が下がるという事は言えそうです。
しかし、ベースにある問題は広告の「露出」と「到達」が同一でない、むしろ乖離し続けている事実にあるのでしょう。広告主にとって、出稿する以上は到達してもらわなくては困るわけです。 計算式がどうであれ、この調査の論議の中でマスメディアの到達力低下は見て取れたのではないかと思われます。到達率を上げるために今後こういう方向性になる点に関しては相変わらず納得しています。
追記2:TBいただいているニセモノの良心さんの計算も間違ってたそうです。どなたの計算もそうですが、どれを実質の広告効果と言うかという前提が違うので、そもそも違って当然ではないかと。視聴率なんて概念自体もVTRが出た時点でぶれていますから、そろそろ実質的な数字が欲しいのが広告主の本音なんでしょうね。
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by nekotekikaku | 2005-06-01 01:31 | @新聞屋
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