福知山線事故:本当に必要な情報は
死亡58人、負傷4百人超=脱線事故、JR史上最悪被害に遭われた方のご冥福をお祈り申し上げます。原因はいろいろ言われていますが、数日後には事故調査委員会から報告が出ると思われますので、風評に惑わされず冷静に行動されて下さい。

事件と関わりがない視聴者へ、事件がいかに凄いものかを誇張する事で視聴率は伸びます。それとは違うニーズが域内にあり、それに即応える事もまた報道の責務です。こちらの地震のときにも、被害の状況を繰り返すテレビの報道に辟易したものです。実生活を送るためにはセンセーショナルな報道より、その後どうしたら良い生活を送れるかを正確に報道・検証すべきです。一番不自由な大多数の域内の方にとって必要なのは、死者数よりも代替交通手段や連絡先の提示であり、そのために公共の電波や情報網は最優先で使われるべきです。地震のときの電話やケータイメールの通信規制も、救助依頼のために本来でしたら域外を制限して域内に精一杯回してほしいものです。「連絡ください」とのメールが2日後に着いても(うちの話です)意味がないのです。

それでも事実を報道するのがマスコミの責務だ、視聴率なんて関係ないというのであれば、全社同時に役所の会見に張り付いている必要はありますか。その取材陣を手分けしてTBS系はずっと交通情報を追う、CX系は患者の搬送先案内など、メディアで役割分担することで、より視聴者ごとのニーズにあわせた報道になりませんか。結局のところ自分のところに、絵になるニュースソースと視聴率を残しておきたいだけなのでは、と勘ぐってみたくなります。ガ島さんのところのてるしさんのコメントで、まだ多くの乗客が車内に取り残されている段階でのマスコミの言った「(原因が)わからないとはどういうことや!」が報道の貧しさを物語っています。現場的には「知るもんか」が本音でしょう。そんな取材は無駄かつ邪魔です。

そんなときにこそ当事者が自分の言葉で語れるメディアがあっていいはずです。新聞記事の様に書く必要はなく、市民が目の前で起きたありのままをメールなどで送信すればいいのです。トラックバックセンターのような、一次ソースを集積する場があれば事件概要がつかみやすくなります。裏だけはマスコミがとればいいとすれば失礼な取材も減るでしょう。そんな小さなジャーナリズムが一番効率が良かったりするのかもしれないな、と考えています。

追記:TB、コメントありがとうございます。なかなかお返事出来ておりません、申し訳ありません。今見ると死者は72人にものぼるそうです。改めて事の大きさを感じます。高田さんのブログのリストラ時代と絡めた視点には考えさせられます。最近の航空会社、ワクチンソフト会社など、理詰めで削って来た地力部分がいかに重要かを見せつけられている気がしませんか。
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by nekotekikaku | 2005-04-26 05:15 | @新聞屋
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