Adobe Creative Suite 2発表
b0020765_10261883.jpgDTP屋としては触れずにはイラレません。Adobe Systems IncorporatedではAdobe Creative Suite 2を発表しています。アメリカ及びカナダでは5月出荷予定、インターナショナルバージョンが5月下旬もしくは6月上旬出荷予定ということです。アドビ、「Creative Suite 2」の詳細を発表--5月発売へ - CNET Japan

今回最大の変更点はMac版にもアクティベーションが採用されるとのこと。何故か(^^)Mac版だけ免除になったいたアクティベーションですが、ついに黒船が到来します。OSXがDTP業界に普及せざるを得なくなって来たこの時期に...1年猶予をやるからそのうちに予算取りしときな、というアドビのご配慮だった訳ですね。それなら予算申請前の1月発表してくれよ!AppleもAdobeもそんな日本の事情なんかも考えないと商機を逃すと思うんですけどねぇ。

機能的には大して変わらないようです。が、最後はやっぱり出力側の対応次第ですので、印刷会社やうちのシステム部がうんと言わない限り使っちゃいけないのは相変わらず。全くこの業界は...。私も新し物好きですので、いち早く対応した所にはトライアル発注したいんですがね。

追記:州信さんコメントありがとうございます。ちょっと長くなったのでこちらに。全くこの業界は...。なんて事を書く気になった経緯などを。

確かに印刷事故は怖いですが、一方で使える機能はなるべく使って効率よく仕事を進めたいと思うのも事実です。うちではAI9仕様での入稿をシステム部に納得してもらうのに4年の歳月が掛かっています。私はAI7.0から業界に入ったのですが、テキスト処理エンジンが変わり、5.5形式に落とすと字組が崩れるにも関わらずアウトライン不可という入稿形態に相当悩まされました(途中でアウトライン可になりましたが)。ライセンスの関係でAI7しか使えない私は入稿してもRIPを通して掲載前日夜に大ゲラを見てみないと校了が出せない、字組がずれていると1からやり直し、とそんな事を4年続けるって無駄だと思いませんか。説得するために相当勉強させてもらいましたので、いい思い出ですが。

デザイナーは出力先のRIPの仕様(うちはNEC互換Postscript Level3準拠のRipですが、個別の機能の制限もくせもあるようです)はもちろん印刷機の特性、オペレーターの癖、それに合わせた分解のカーブ等々、出力先の事情を加味しながら原稿制作をしている、とおもいます。印刷物を最終製品とするのであれば出力環境を鑑みるのは当然な話です。たまに原稿真っ黒な広告がうちに載りますが、それは代理店の営業やデザイン会社が、逆にそれを知らずに入稿しているに過ぎない。州信さんのおっしゃるとおり「勉強してこい!」です。ですが残念ながら機械的事情やメーカー的ご都合で私のような不具合が再発する事はあり得るはずです。そんなときCS2からデザインを始めた若者に、製版担当はプロとしてどこが不具合の原因なのか、どうしたら事故が回避できるのかCS2を勉強して教えてあげてほしい。若者も職人が積んできたノウハウを煙たがらず学んでほしい。そのなかで「5.5しかでけん」「CSが使えないなんて前近代的」と拒絶せず、双方納得できる方法を模索するしかないのです。そんな関係作りを関連印刷会社やシステム部等と作り上げていければと思っています。

ここで忘れがちなのはお客様(広告依頼主)の視点です。お客様にとってこの手の話はどうでもいい事で、要はうまそうに見えるか、より最新の情報が入れられるか、それによって売り上げが上がるかが重要な訳です。RGB入稿やPDF入稿など新しい概念は多いですが、その顧客満足度を媒体も含めいかに向上させる事が出来るのかをベースに論議をしないと、内輪受けの範囲を超えず方向性を見誤ると思います。お客様が神様で、そのための技術でありパートナーシップであるべきです。

だから、Appleさん、Adobeさん、そちらも営利企業なのも分かりますが、毎年振り回すのは勘弁して〜というのが正直な感想なのです。PDF-XでいいからOTFでいいから、いい加減業界標準を固定しましょうよ。

追記2:GoLive CS2にMovable Typeのテンプレート作成機能が新搭載されるそうです。Accessのプレビュー機能も実装しているそうですので、Web環境構築に関しては使い勝手が良くなっているかも。でも、こちらはPremiam ver.のみなんですよね。
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by nekotekikaku | 2005-04-05 10:31 | @デザイン屋
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