古川貞二郎さんに会う
b0020765_2233963.jpg佐賀新聞で連載されていた前内閣官房副長官古川貞二郎さんの「霞が関半世記」が、ようやく書籍化され今月半ばに書店に並ぶことになった。一昨日鳥栖での講演会の後、古川さんが本社の方にご挨拶にこられるとのことで、デザインを担当した私もご挨拶させていただくこととなった。

夜8時頃こられた古川さんを少々緊張気味の本部長、編集局次長、出版部長とともに迎えたのだが、通用口から一番近い私のところにいきなり来られたので、普通にジーパン・ダボ靴姿かつ校了修羅場でとっちらかったままお迎えしてしまった。第一印象は「ふつーのおっさんやなぁ」(超失礼?)。小柄で物腰が低く感じがいいし、どこにいても風景になじむような雰囲気だ。しかし驚くのは、どこまで話してもその印象が変わらないこと。飾らない実直な雰囲気は連載そのものだが、体のラインにビシッと合ったテーラードのスーツや語り口一つにいたるまで、まるで嫌みな感じを相手に与えないのだ。ご自身の一挙手一投足が人に多大な影響力を及ぼしてしまうのを理解されてのことだろうか、その気遣いたるやいちデザイナーの私には実現不能。以前お会いしたエンジン01会員の方たちも同じような雰囲気だったのを思い出す。

その分こだわるところはとことんこだわる方の様で、表紙に至っては5回ほどひっくり返って今の形に落ち着いた。半日がかりで描いた赤トンボのイラストがボツったときはさすがに「ひ〜っ」と思ったものだが。最終的に「気に入った」とおっしゃって下さったことで、今までの苦労は報われてしまうのがデザイナーの性。著者の方とお会いし、お話しできることは制作者の一番の喜びなのだ。

常に飾らない感じの古川さんだったが、一番それを体現していたのが肩書きの入っていない名刺。「いやぁ今は何もしていないから」とおっしゃるが、その笑顔からトップクラスの人間が見せる圧倒的なプロ意識をかいま見た気がした。凄い人には会ってみるものだと本気で思ったひとときだった。
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by nekotekikaku | 2005-03-06 04:48 | @デザイン屋
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