経営者と職人
もう2ヶ月になりますが、京都に行った際にお話しさせていただいたベンチャー社長さんとの話の中で出た「あなたは経営者?それとも職人?」という言葉が、ずーっと頭の中を駆け巡っていました。経営者は人を動かしお金を動かすことで社会に貢献する。職人は自分の感性と技を磨くことで貢献する。お互い相容れないが、お互いが無いものを必要とし合っている、と。

私は、ほぼ即答で「職人です」。

でも、もしかすると新聞社って職人しかいないのでは。外部から経営者を呼ぶ訳でもなく、どこの社も編集職人が経営トップだったりしますよね。編集・報道はもとより、事業、営業、販売も職人が職人を使うので、現場の気持ちは分かるけど、旧来通り以外にマネジメントが出来ない。そのくせ部署間の壁は超高い。業界全体が徒弟制度を教育方針とした伝統工芸化してるんでしょうね。

じゃあどうしましょ?

職人さんも経営を勉強することですね。職人としてどう使われ、どう動くのが経営の効率化に寄与するのか、この技術はどの分野で生きるのか。そのような部署を超えた視野で捉えられると、新鮮な目で自社の商品を構成でき、職人さん自身にも働きがいが出てくるのではないでしょうか。同様に経営者も、職人に責任を与え、うまく褒めて伸ばして使ってやることで、同じ人件費でも製品の品質がグンと向上することでしょう。お客さんからの反応を渡してあげると、社会の中での存在意義が明確になり喜びます。

本来、おもろいことは与えられるより自分で作ったほうがおもろいはず。職人さんの手と経営者の目がついたスーパー職人が増えれば、会社もますますおもろくなる、はずですよね。日本全体が沈んでるんですから給料なんて上がるはずもなく。だったら少しでも楽しく仕事ができるように、経営者と職人はいがみ合わず協力するのは、組織としては非常に自然な流れだと思いますよ。
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by nekotekikaku | 2010-07-06 10:41 | @新聞屋
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