ビューン!バシーン!ドカーン!
ソフトバンクモバイルが、有料コンテンツ配信サービス「ビューン」を発表しました。月額ケータイは315円、iPhone350円、iPadは420円450円)で毎日、西日本などの新聞とともに雑誌など計31誌が、全部ではないですが読み放題になるというもの。3G携帯も対象ですが、iPad、iPhone向けには専用のアプリが提供されるようです。

コンテンツをまとめて定額提供するというサービスのコンセプト自体は、09年1月〜のコンテンツ得パックと変わらず新味はありません。しかし今回配信は株式会社ビューンで、社長は元テレ朝プロデューサーの蓮実一隆氏。サンデープロジェクトや報道ステーションを立ち上げた報道系の人です。新会社を立ち上げ、敏腕プロデューサーにコンテンツ配信サービスを任せるということは、コンテンツを再編集し一つの文脈に仕上げ、ケータイ=エンタメオンリーの路線とは一線を画すメディアを目指すのではないかと思っています。そうなれば、Yahooトピックスに載っている新聞記事のように、ソースはどこかは消費者が気にしなくなるかもしれません。コンテンツ配信にはそういう弱さがあります。

一方メディアとして新聞社が生き残るのであれば、コンテンツ配信の先のサービスが必要だと思います。先日組合で神戸デイリーの方と話して来ましたが、自社開発したiPhoneアプリで紙面がフルで見られ、しかもターゲットがタイガースファンという全国区なのに、会員はぼちぼち...なんだそうです。正直私も入っていません。
九州に住む虎キチ的には
・紙面が紙面型である必要は全然ないとか
・7回になるとメールがやって来て一緒に六甲おろしが歌えるとか
・一緒に歌ってるヒトのアイコンが球場のバックスクリーンに流れるとか
・それを自分でもチェック出来るとか
・1回105円で拡張現実でロケット風船が飛ばせるとか
・矢野へのインタビュー内容を会員から募集してみるとか
・アニキの治療費をドネート出来るとか
・負けた日はデイリー版の居酒屋虎で一緒に反省会ができるとか
が欲しいと、実現するかはともかく、ファンからの改善案として要望してきました。関西在住の方はデイリーを中心に会話が広がるでしょうが、ネットでデイリーを見ている九州の虎ファンは、黄と黒と言えばホークスの中で密かにメガホンを振ってるんです。寂しいんです。仲間と繋がりたいんです。だからメディアにはコンテンツとともに体験・共感プラットフォームを一緒に売ってほしい。でないと、いままで新聞が担って来たメディアとしての機能を補完したことになりません。

それが出来るのはお客さんにより近い立場のプレーヤー。Yahooさんも何度となくSNSを立ち上げては潰しているように、ネットではマス媒体ではあってもお客さんを囲い込めているとは言い切れないのは新聞と一緒かも。ネットでコンテンツ配信出来る今だからこそ、お客さんの物理的近くに居て、サポート出来る地方紙の強みを生かしていける良い機会なはずですが、それを他人のプラットフォーム任せにするのはあまり面白くないのでは、とも思っています。それを分かった上でビューン!と乗っかってる分にはいいと思いますけど、途中でバシーン!と顔を張られてドカーン!と落とされるのは嫌だなぁ。

追記:料金が間違ってました。修正しています。
また、サービス自体がアクセス過多で止まり、未だに再開せず。コンテンツもやや寂しげで難しいもんですね。
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by nekotekikaku | 2010-05-31 20:38 | @新聞屋
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